100回目の開催となったコミックマーケットが終わり1週間が経過した。そこで今回は改めて「100回目のコミケ、どうだった?」という点を中心に、企業ブースの様子を主に全エリアを見た記者が紹介する。
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自社IPをアピール
コミックマーケットの企業ブースでは例年通り、新規・既存の自社IPをアピールする展示や物販を行う企業が多かった。
ソーシャルゲームの企画・開発を行う「Yostar」では同社作品『アークナイツ』『ブルーアーカイブ』のアピールを行っていた。
物販は行っておらず、『ブルアカ』ラッピングが施された特別カーと共に、コスプレ撮影会が行われていた。1日目は『ブルーアーカイブ』が、2日目には『アークナイツ』それぞれのノベルティとしてクリアファイルが貰えた。
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「アカツキ」ブースでは野球型青春体験ゲーム『8月のシンデレラナイン』のゲーム内コラボを告知した限定紙袋の無料配布や物販が人気だった。
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PC向けゲームを手掛ける「ニトロプラス」では100回目のコミケ出展を記念し、無料射的が用意されており、同社のコンテンツを用いたグッズが貰えた。
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大手バーチャルYouThber事務所「ホロライブ」では同事務所所属のVTuberのパネル展示の撮影や物販購入に長い列が出来ていた。
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AniplexブースではAJほど巨大ではないものの、大型のビジョンで同社IPの最新情報を告知。ビジョン下では物販コーナーがあり、人気作から今期絶好調のアニメ『リコリス・リコイル』のグッズ受注受付も行っていた。
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第5人格ブースは初日、開場1時間も満たないうちに展示場内に入り切らないほどの物販待機列が出来ており人気ぶりに驚かされた。
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『Project Engage』のブースでは、現在放送中のオリジナルアニメ『Engage Kiss』や新規スマートフォンゲーム『Engage Kill』事前登録の告知の一環として、布製ショッパーやグッズの配布を行っていた。
無料配布されたグッズの中には「もやしが育つ種(恐らく大豆)」が入っているというなんとも珍しいプロモーションを行っていた。
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出版社も多く出展しており、秋田書店では同社の月刊誌・似て連載中の作品の試し読み小雑誌を配布していた。
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バンダイナムコの新メディアミックスプロジェクト『電音部』ブースではキャラクターを用いたプロモーションや物販が行われていた。
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グッズメーカーも積極参加
一方、自社IPを持たないグッズ企画会社やアニメショップも数多く出展しており、アニメグッズの企画販売を手掛ける「二次元コスパ」や「きゃらON」ブースにて春アニメを中心としたグッズの先行販売・受注予約が行われていた。
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中には福袋を販売する企業ブースもあり、6000円コースや1万円超えコースといったラインナップだった。KADOKAWAも物販がメインの出展となっていた。
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アニメショップではないが、同人誌の販売を手掛ける「メロンブックス」ではアートギャラリー形式でイラストレーター関連商品の販売した。
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近年、いわゆる「聖地」による活性化やご当地PRの一環として地方自治体がコミケに出展するケースが増えてあり、今年は愛知県知多市が『知多娘。』をPRするなど、多くの自治体が参加していた。
また、日本郵便も限定切手の販売を行っていた。
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南1,2は少し解り辛い
ここまで多くの企業ブースを紹介してきたが、ここからは実際に参加して感じたことを紹介する。
コミケの企業ブースとして南展示場を使われるようになったのはここ数年のことで、「久しぶりにコミケに来たら何処か分かりづらい…」といった声もあった。
南1・2は(コミケの場合)西2に入りずっと直進、外に出て左折し列に乗り道なりに進むと入ることができる。次回年末に久しぶり行こうと考える人は注意しよう。
コミケ総括
取材や権利等の都合で企業ブースのみの写真掲載とかなったが、ここからは総括を簡潔に述べる。
1日目は台風が接近し一時大雨となった東京ビッグサイトだったが、参加者は8.5万人と準備会(運営)の来場予想と同じ位の客足となり大変賑わった。
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2日目は主に男性向け同人誌のジャンルが多い日で、SNS上でも大いに盛り上がった「サークル竹箒」や「博麗神社」といった超有名サークルが多数参加。東展示場の外周の半分以上を埋め尽くす待機列を形成するサークルも現れ、まさにコミケを体現した一日だった。
今年は1日目の『VTuber』・2日目の『ウマ娘』の島の活気が凄く、人気が目立った。例年通り『Fate』や「評論」「鉄道」といった根強い人気のあるジャンルの島も多くの人で賑わっていた。
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100回記念企画も好評企業ブースも入場チケット制になったため歩けないほどの混み具合ではなかったものの、特に1日目はここ最近のサブカルチャーイベントでは類を見ない混み具合てあった。
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最近では「同人誌もネット通販してるサークルも多いし、企業もコミケ限定販売とかあまりやらないから行く意味ない」という声も見受けられるが、コミックマーケットでしか味わえない”イベント感”・”楽しさ”があるのも事実。
100回目を迎え、夏は3年ぶりの開催となったコミックマーケットはそれらを再認識することができた。
文: オタク総研編集部
撮影: オタク総研編集部+代表
協力: コミックマーケット準備会