モリゾウこと豊田章男TGRオーナー、元WRC王者カンクネンと水素エンジンGRヤリスをドライブ

 8月20日、ベルギー西部のイープルで開催されているWRC世界ラリー選手権第9戦『イープル・ラリー・ベルギー』に、“モリゾウ”こと豊田章男TOYOTA GAZOO Racingチームオーナーが登場。水素エンジンを搭載したトヨタGRヤリスH2コンセプトのステアリングを握り、ターマック(舗装路)ステージを走行した。

 前日に予告されていたとおり、WRCを戦うトヨタチームの総大将が今季第9戦ベルギーの現場に姿を現した。

 その目的は、TOYOTA GAZOO Racingのカーボンニュートラルへの取り組みを伝えるべく計画された、『トヨタGRヤリスH2』コンセプトカーでのデモンストレーション走行だ。なお、既報のとおりこの車両は19日(土)に元WRC4冠王者ユハ・カンクネンがドライブしている。

 スーパー耐久シリーズでも水素エンジンを搭載するORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptのステアリングを握っている豊田氏。20日(日)にイープルを訪れた同氏は、SS11の開始直前に“モリゾウ”として、水素を燃料に用いて走行する実験的コンセプトカーに乗り込むと、コドライバーシートにかつてTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)で活躍したカンクネンを迎え、実際にラリーカーが競技に使用するスペシャルステージ(SS)を駆け抜けた。

ラリー開幕時はカンクネンの名が記されていたガレージ入口のポールに「MORIZO」の文字が確認できる
SS11の直前にデモランを行ったトヨタGRヤリスH2コンセプト
ユハ・カンクネン(左)と豊田章男TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー(右)

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