蒜山の天然素材で化粧品 ユキミドリが開発、新たな特産に

蒜山地域の天然素材を生かした化粧水と保湿クリーム

 真庭市蒜山地域で産する天然素材を使い、香りよく爽やかな化粧品が誕生した。素材は、薬にも使われた落葉低木・クロモジと養蜂でできたミツロウで、自然素材の香りを生かした商品作りに取り組むユキミドリ(同市蒜山上福田)が開発。観光施設・グリーナブルヒルゼン(同所)で9月上旬から新たな特産にと販売される。

 化粧水と保湿クリームの2種類。化粧水(120ミリリットル)はクロモジから抽出した希少な香り成分の精油と蒸留水を利用し、香りはすっきりとした木質調の中にフルーティーさを含む。傷の治療にも古来役立てられたクロモジの特性で、肌をほどよく引き締めリラックス効果も高いという。

 保湿クリーム(50グラム)には蒜山で養蜂されているニホンミツバチの栄養分が豊富なミツロウを使用。蜂蜜をイメージした甘い天然植物の精油を配合した。

 各素材は地元生産者から仕入れ、化粧品のOEM(相手先ブランドの生産)を手掛ける茨城県の企業に委託し製品化。新ブランド「me(ミ) co(コ)」として売り出す。ユキミドリの石賀真代代表(50)は「自然豊かな蒜山は天然素材の宝庫。環境的にも持続可能な商品として関心を持ってもらえたら」と話す。

 各5500円。オンラインサイトでも販売する。問い合わせは石賀さん(090―2290―9545)。

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