作品とリアル交錯…聖地福井市で「チラムネの夏」感じて コラボ企画第2弾、特別ポスターや謎解き

「チラムネ」とのコラボイベントをPRする担当者ら=福井県福井市のアオッサ

 福井県福井市は8月19日から、同市が舞台のライトノベル「千歳くんはラムネ瓶のなか」(小学館ガガガ文庫)とのコラボ企画を実施している。今年2~4月に続く第2弾で、特別描き下ろしイラストのポスター全12種類を市内外に掲示。ストーリーに登場する三つのエリアを巡る周遊イベントなど多彩な取り組みを用意し、作品とリアルが交錯する「チラムネの夏」を満喫してもらう。

 「チラムネ」の愛称で親しまれている同作品は、同市出身の裕夢さんのデビュー作。作中には、エルパやヨーロッパ軒などが随所に登場することから市ではコラボイベントを昨年度から展開し、“聖地”福井の魅力を発信している。

 第2弾イベントでは、作品のイラストレーター「raemz」さんがこの企画のために描き下ろしたヒロインらのイラストを活用。キャラクターが集合したメインビジュアルは越前海岸が背景。ゆかりの地とのコラボポスターでは、新たに「やきとりの名門 秋吉」が協力し、県内を含む全国各店で掲示する。

 周遊イベントは▽福井駅周辺▽一乗谷▽福井大和田―の作品との関わりも深い3エリアが対象。市観光案内所やエルパ2階の書店「AKUSHU」、一乗谷朝倉氏遺跡売店で配布されるガイドブックを手に、キャラクターの等身大パネルが設置された各エリアで、作品の雰囲気を感じながら福井のことを知ってもらう謎解きを楽しんでもらう。

 バッティングセンター福井スタジアムや蛸八などの市内店舗では、利用に応じてもらえる13種類のコラボカードを用意。聖地の一つのエルパは巨大タペストリー掲示やラッピングしたバス、レンタサイクルなどのコラボキャンペーンを展開する。

 コラボ企画は10月30日まで。このほか、市観光物産館福福館とAKUSHUでの福井限定グッズ販売や、フェニックス・プラザでのイラストと写真の展示もある。

 イベント詳細は市観光公式サイト「福いろ」内の特設ページから。問い合わせは、市おもてなし観光推進課=電話0776-20-5346。

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