「博多コネクティッド」初弾開発「博多イーストテラス」竣工 ―天神ビッグバンで容積緩和の事業も増加

(提供日刊不動産経済通信)JR博多駅周辺を対象とした福岡市の開発構想「博多コネクティッド」の規制緩和第1号となったNTT都市開発と大成建設によるオフィスビル開発「博多イーストテラス」がこのほど竣工した。先行して進んでいる「天神ビッグバン」でも容積率の緩和などのボーナスを受けるプロジェクトが増えている。
「博多イーストテラス」はJR博多駅筑紫口近くのボーリング場「博多スターレーン」跡地に整備した。規模は地上10階建て、延床面積約2万9200㎡。ABWの考え方を取り入れた先端オフィスで、1階にはスモールオフィスやカフェ&バーを導入。敷地内の広場にはカフェやキッチンカーの設置、イベントの実施などでにぎわいを創出していく。
15年から市が主導して進めている「天神ビッグバン」のエリア内(天神交差点から半径約500m)でも、「魅力あるデザイン性に優れたビル」と認定され、最大50%の容積率緩和が受けられる「ビッグバンボーナス」のプロジェクトが増えてきた。最近では、ヒューリックが進める天神駅近くの「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画」(24年竣工)や、日本生命保険と積水ハウスによる「(仮称)天神一丁目北14番街区ビル」(25年3月竣工予定)、住友生命保険と福岡地所の「(仮称)住友生命福岡ビル・天神西通りビジネスセンター建替計画」(25年5月竣工予定)などが認定を受けた。天神ビッグバンの目玉プロジェクトの一つとされる「旧大名小学校跡地活用事業」(福岡大名ガーデンシティ)は今年12月に竣工する予定で、高層階に入る「ザ・リッツ・カールトン ホテル」は23年春に開業する予定だ。

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