風頭公園の眺望確保など提言 長大生ら長崎市にデザイン案

風頭公園のランドスケープデザイン案を発表する学生=長崎大

 長崎市から風頭公園のランドスケープデザイン研究を受託した長崎大環境科学部などのプロジェクトチームが、眺望の確保やコミュニティーセンターの新設などを盛り込んだ最終案をとりまとめ、19日、同市に提出した。
 このプロジェクトチームには五島聖子同学部教授や学生をはじめ、同学部と学術協定を締結している米カリフォルニア大バークレー校の大学院生らも参加。約5週間にわたり、現地調査や市民参加のワークショップでの意見交換に取り組んだ。
 同日は同市文教町の長崎大文教キャンパスで、学生らが市の担当者らを前にプレゼンテーション。同公園の現在の問題点を「樹木が生い茂り眺めが悪い」「公園に至る道が分かりにくい」などと指摘。樹木の伐採と桜などの植栽、統一デザインの道案内設置のほか、公園内の石切り場跡の整備、多目的スペースや剣道道場などを備えた3階建てのコミュニティーセンター設置などを提言した。
 発表を聞いた森尾宣紀同市中央総合事務所理事は「風頭公園の魅力が見えてくるような案になった」とコメント。受け取ったデザインは今後、同市が正式な計画を策定する際のたたき台にする。


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