ららぽーと富士見に「不審者」 警備員ら刺股で制圧、客の避難誘導も 繁忙期の8月、東入間署と訓練

刃物を持った不審者役を壁際に追い詰めるららぽーと富士見の警備員ら=埼玉県富士見市

 不審者への初動対応を迅速に行おうと、埼玉県警東入間署は、初めてららぽーと富士見(富士見市)で訓練を実施。同署員や施設職員など約30人が参加し連携を確認した。

 訓練では施設の案内所に刃物を持った不審者が現れたことを想定。非常事態を知らせる信号を受け取った同施設の警備員が、刺股などの護身用具を使い「不審者」役を壁際に追いやり、合流した同署員が素早く取り押さえ、同時に施設職員らは規制線を設け来場客の避難誘導を行った。

 同施設によると、学生などが夏休みを迎える8月は1日当たり約8万人の来場客が訪れ、繁忙期を迎える。川浪一晃所長は「実際に訓練をしないと分からないこともある。安心安全のために今後も警察署との連携を密にしたい」と話していた。

 訓練を終えて同署の佐藤耕一生活安全課長は「日頃から危機管理の意識醸成を図ることが大切」と話した。

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