“五島でワーケーション” 自然を楽しみリモートワーク イベントに関東などから60人

ワーケーションイベントのバーベキュー=五島市富江町

 長崎県五島市主催のワーケーションイベント「余白と戯れるワーケーションGWC2022SUMMER」が今夏、市内であり、関東などから家族を含め約60人が参加した。五島の自然や食に触れながら、パソコンなどでリモートワークに取り組んだ。
 同市は新型コロナ禍前の2019年度から、リモートワークやワーケーションを推進。各所でインターネットの無線環境の整備を進め、共有オフィス「コワーキングスペース」も増えている。
 イベントは約2年半ぶり3回目。一般社団法人「みつめる旅」(東京)が企画運営した。コロナ禍でリモートワークが定着して仕事の効率化が進む一方、五島の自然や食、遊びなどの体験や、滞在者同士の交流といった「余白」を過ごし、自身に合った生産性を考える機会にしてもらうのがテーマ。参加者は自費で滞在し、7月11日まで2週間のうちに、3泊4日から9泊10日の日程で過ごした。

リモートワークをする参加者=五島市中心部のホテル

 最初の3泊は市中心部から離れた富江町のさんさん富江キャンプ村、4泊目からは市中心部のビジネスホテルに滞在。キャンプ村ではバーベキューや、隣接する砂浜で夜間に映画観賞会を実施。子ども連れの参加者の姿も目立ち、アウトドア体験を楽しんだ。
 東京から子どもと参加したコンサルタント業、佐伯諭さん(48)は「自然を満喫でき、子ども同士も仲良くなっていた。ネット環境があるので仕事も支障なくできる」と話した。
 市は10月と来年1月にもイベントを開く予定で「移住や、五島と関わる関係人口の拡大につなげたい」としている。


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