ソフトテニス福井県勢初の快挙、全種別で栃木国体へ 北信越国体2022 金津高校の少年男子8年ぶり準優勝

ソフトテニス少年男子 福井-長野 第1複を制した福井の今井奏良(左)と内倉海響=8月21日、福井県の越前市武生中央公園庭球場

 第43回北信越国体は8月21日、福井県内で15競技が行われ、福井県勢はソフトテニスで成年男子が優勝、成年女子と少年男子が2位となり、3種別とも栃木国体出場権を獲得した。アーチェリーは優勝した成年女子と3位の少年女子が本国体への切符を得た。

 躍進したのが8年ぶりに2位となった金津高校の少年男子だ。

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 20日の新潟、富山戦をともに3―0で勝利を収めた勢いは、この日初戦の長野戦でもそのままだった。「最初に出るのでチームにいい流れを持ってくるように」と第1複の今井奏良(そら)、内倉海響(あおと)組。内倉のカットサーブからリズムをつかみ、試合を優位に進める。さらにチームとして徹底してきたコーナーを突くレシーブでも相手を翻弄し、4―2で制した。1勝1敗で迎えた第2複で関内優太・渡辺優希組が4―0と相手を寄せ付けず本国体切符をつかむと、選手全員が歓喜に沸いた。

 少年男子の活躍は成年にも影響を与えた。「前日の高校生の頑張りが刺激になった」と話すのは成年男子の山口一也監督。成年男子は今月行われた全日本実業団選手権で準優勝した福井県庁のメンバーで挑み、4県全てに勝利。連覇を果たした。黒星発進となった成年女子はその後3連勝で2位となった。

 3種別とも、チームとして勝った試合は第1複が制し、チームを勢いづけた。本国体でもその活躍が鍵を握る。ベスト4入りを目標に掲げる成年男子の第1複は中本圭哉・鈴木琢巳組は今大会全勝。「自分たちはダブルフォワード。受けにならずに超攻撃型のスタイルを貫きたい」と意気込む。本国体出場を決めた最終戦で第1複を務めた成年女子の羽渕沙由里・白崎ひかる組(福井商業高校職・東京女体大)は「落とした試合もあり、まだ満足はしてない」とさらなる躍進を誓った。

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