井ノ原快彦が現実逃避でご近所を大騒動に巻き込む!? ホームサスペンス「つまらない住宅地のすべての家」でこだわりの強い残念な主人公に!

井ノ原快彦が、NHK総合で10月10日スタートの夜ドラ「つまらない住宅地のすべての家」(月~木曜午後10:45)で主演を務めることが分かった。

ドラマの原作は、津村記久子氏の長編小説。“つまらない”と思いこんできた平凡すぎる住宅地を舞台に、「刑務所を脱走した女が、近づいている」というニュースが飛び込んできたことから、ちょっぴり残念な主人公と癖のあるご近所さんたちが巻き起こす、スリリングなのにユーモラスな、ホーム・サスペンス・ドラマ。

井ノ原が演じるのは、信用金庫に勤める一児の父・丸川明。几帳面でこだわりが強く、マイルールを作っては無意識に人に押しつけたりしてしまう。その息苦しさが嫌で、妻の苑子は少し前に家を出て行ってしまったが、ご近所にはそのことを隠している。一緒に暮らす息子の亮太は家事も手伝ってくれるが、最近どこかよそよそしい。そんな時、逃亡犯の出身地が近いことを知り、現実逃避で急に自治会長のスイッチが入る。「住民が交替で見張る」という明の思い付きが、やがて住宅地を大騒動に巻き込んでいくことになる。

関東近郊の、どこにでもあるような住宅地に、路地を挟んで9軒の家が並んでいる。あいさつはするけど、これといった近所付き合いもない。隣に住んでいるけど他人。好きでもなければ嫌いでもない。自分の人生とは関係ない人々…。そこに、「刑務所を脱走した女がこの辺りに向かっているかもしれない」というニュースが飛び込んでくる。たまたま自治会長だった丸川は、町の安全を守るために住民総出で見張りをすることを提案。明にとっては、妻が出ていった現実からの逃避だったが、この思い付きが、町を大騒ぎに巻き込んでいく。

見張りをきっかけに、初めてご近所と深く関わることになった住人たち。それぞれの家が、人知れず抱える問題が浮き彫りになってくる。子育ての悩み。社会からの疎外感。1人暮らしの寂しさ。彼らの悩みは、果たして解決するのか? そして、逃亡犯が脱走した本当の目的とは…?

井ノ原は「私が演じる主人公・丸川明は、近くにいたら面倒くさいし、残念なところもありますが、不思議な魅力を持った人でもあります。自分では特に意識していないけれども、あれよあれよという間に周りを巻き込んでいく、そんなパワーのある人です」と役柄を説明。

そして「今回、初めて共演する方が多いのですが、皆さんとても個性豊かなので演じていてとにかく楽しく、クランクイン初日から素晴らしいチームワークで撮影が進んでいます。錚々(そうそう)たるキャストの皆さんの胸を借りる気持ちで、最後まで丁寧に演じたいと思います」と意気込みを語り、「どこにでもありそうで、どこにもないような、癖のある家族がそろっています。逃亡犯のことはもちろん、それぞれの家族が抱える問題の行方にも注目していただければ。毎日15分、見たらきっとのめり込んでしまうと思います。ぜひ、肩の力を抜いて楽しんでご覧ください」とメッセージを寄せている。

そのほか、ジャニーズJr.・岸蒼太、夏川結衣、中田喜子、尾美としのり、京野ことみ、浜野謙太、吉行和子が共演。大人たちよりも冷静に状況を見ていて、明よりも早く逃亡犯の真相に近づく中学3年生の明の息子・丸川亮太役を岸、町に一つしかないスーパーマーケットでパートとして働く山崎正美役を夏川、1人暮らしで寂しい思いをしていたが、2階の一室が「見張り部屋」となったことで、ご近所さんたちが詰めかけることになる笠原えつ子役を中田、正美に好意を寄せるスーパーマーケットの警備員・松山基夫役を尾美が務める。

生まれ育った家に、夫と、人付き合いが苦手で放浪してしまう癖のある中学1年生の息子と3人で暮らしている三橋博子を京野、逃亡犯の昭子は中学までの同級生だったため、見張りに参加しつつも、昭子のことを信じたいという気持ちが強い建築士の真下耕市を浜野、住宅地の中で、明らかにほかの家とは違う大きな家を構え、一家の長として君臨しているが、ある秘密を抱えている長谷川小夜を吉行が演じる。

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