登山で負傷の男性を救助 小学生ら5人に感謝状 日光署

感謝状を手にする淳美さん(後列中央)、武尊さん(同右)、遼大郎君(前列右)、華穂さん(同中央)、清水君

 【日光】日光署は22日、登山中に負傷した50代男性の救助活動に協力したとして、県内の11〜60歳の男女計5人に感謝状を贈った。

 感謝状が贈呈されたのは、宇都宮市西川田町、宿泊業金谷淳美(かなやあつみ)さん(60)と長男の日光市中宮祠、宿泊業金谷武尊(かなやたける)さん(30)、同市中宮祠小中学校5年、小林遼大郎(こばやしりょうたろう)君(11)、同小林華穂(こばやしかほ)さん(11)、鹿沼市みどりが丘小6年清水大輝(しみずだいき)君(11)。

 5人は3日、一緒に男体山に登り、下山中の午後1時10分ごろ、登山道で転倒して頭などを負傷した50代男性を発見。淳美さんが応急手当てし、119番するなどした。その後、武尊さんがロープで男性を支えながらゆっくり下山。子どもたちは、他の登山者が下山する状況などを金谷さん親子に伝えるなど連携して救助活動に当たった。

 寺内富昭(てらうちとみあき)署長から感謝状を受け取った華穂さんは「助かって安心した」、清水君は「無事に助けられてよかった」、遼大郎君は「感謝状をもらえてうれしかった」とそれぞれ話した。同署の綱川和正(つなかわかずまさ)地域課長は「山岳技術にたけた金谷さんたちがチームプレーで救助に当たった素晴らしい事案」と感謝した。

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