灯籠並び幻想的に 田辺市龍神で「観燈祭」始まる

龍神温泉街に灯籠が並び、夏の夜の風情を醸し出している=和歌山県田辺市龍神村龍神で

 和歌山県田辺市龍神村で19日、龍神温泉街などに灯籠を並べる「夏の観燈祭(かんとうさい)」が始まった。28日までの期間中、旅館や飲食店の玄関先などにろうそくの灯籠が並び、幻想的な雰囲気を醸し出している。

 龍神観光協会が毎年実施している。もともと観光客が少ない冬季に開いていたが、夏の夜の魅力も知ってもらおうと、昨年から夏季にも開いている。

 期間中は、灯籠を午後6時から9時ごろまでともす。観燈祭の様子を撮影した写真を募集するフォトコンテストも実施する。27日には、龍神温泉街でモデルを使った撮影会を開催。また、観燈祭の参画施設で手に入る灯籠に願い事を書いてもらい、その灯籠を龍神温泉街近くの河原に並べて点灯する「願いの灯火」というイベントも27日に予定している。

 初日となった19日には、龍神温泉にある旅館の軒先などに灯籠が並び、夏の夜に風情を添えていた。カメラやスマートフォンで写真を撮る観光客の姿も見られた。

 龍神観光協会の若井浩平会長(69)は「期間中は撮影会や『願いの灯火』も予定している。観燈祭を見に来ていただき、龍神村の夏の夜を少しでも楽しんでもらえたら」と話している。

 灯籠を置いている施設は上御殿、下御殿、有軒屋、萬屋、美人亭、若山屋商店、花屋商店、まごころの宿丸井、龍神温泉元湯、亜瑠絵巣、龍神行政局の龍のモニュメント。

龍神行政局にある龍のモニュメントにも灯籠を置いている(長時間露光で撮影)=和歌山県田辺市龍神村西で

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