「あんな先輩になりたい」 夏の甲子園 決勝 下関国際 広島・呉市出身の4番 地元からエール

中国地方の高校では、1988年の広島商業以来となる夏制覇に挑んだ山口の下関国際。広島県出身の選手たちもメンバーに入っていました。呉市では、地元出身の主砲に、かつてのチームメイトたちが声援を送りました。

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22日午後の決勝では、下関国際高校と宮城県代表の仙台育英高校が対戦しました。強豪・大阪桐蔭高校や近江高校を制した下関国際高校…。4番の賀谷 勇斗 選手は、呉市出身です。

呉市では、中学生のころに所属したチームの元チームメイトや後輩が、テレビ越しに声援を送りました。

試合が動いたのは4回。仙台育英の4番のタイムリーで1点を先制されます。さらに5回には仙台育英の打線にヒットを許し、2点の追加点を与える展開に。

ただ、下関国際も粘ります。6回の攻撃、ライトへのスリーベースヒットでチャンスをつくります。続く内野ゴロで1点を返しました。

呉中央リトルシニア 賀谷選手の元チームメート
「いつもと比べてバッティングはちょっと緊張してるんかなと。まあ、これから逆転してくれるので」

勝てば山口県勢としては2回目、下関国際高校としては初めての優勝…。悲願を前に守りでも粘りを見せますが、7回裏、1アウト満塁で迎えた仙台育英の打席。満塁ホームランで仙台育英に大きく突き放され、試合は8対1に。

7点を追う9回、1アウト1塁から賀谷選手は、レフトへのヒットで出塁します。しかし、試合は8対1で仙台育英高校が東北初となる、悲願の優勝を果たしました。

呉中央リトルシニア 賀谷選手の元チームメイト
「最後、ヒットを打ってくれたので満足です。かっこよかったです」

呉中央リトルシニア 賀谷選手の後輩
「最後まであきらめない姿がかっこよかったです。自分も野球人生をがんばっていきたいと思いました。あんな先輩になってみたいと思いました」

全国制覇は逃しましたが、後輩の野球少年たちは興奮した様子で閉会式を見守りました。

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