敦賀市のイベント「晴れの(日)」…風情ある通りで楽しむ朝 毎月第3日曜日開催【若越画報】

雨も上がり、各店をめぐる親子連れ=8月21日、福井県敦賀市相生町の博物館通り

 毎月1回、歴史的建造物や古い町家が並ぶ福井県敦賀市相生町の博物館通りがちょっぴりにぎわう。既存店舗や広場を活用して限定の朝ご飯やヨガ体験、フリーマーケットなど“朝を楽しむ”催し「晴れの(日)」。今春から毎月第3日曜日に開かれており、定番イベントになりつつある。

 主催するのは晴明の朝市実行委員会。大正時代の青果市場をルーツに、2000年12月から約20年間続き昨年3月に閉場となった「晴明の朝市」の後継イベントとして始まった。

 通りのそば屋が公開そば打ちしたり、カフェがビーガンパンケーキを出したり。老舗和菓子店は名物「酒万寿」だけでなく新作の水ようかんも並べる。相生町会館では朝ヨガ体験やキャンドル作りワークショップも。行き交う人たちが「おにぎりおいしかったよ」「敦賀ふぐや真鯛(まだい)のタタキの無人販売だって。面白い」と声を弾ませる。

 出店情報やワークショップ予約はインスタグラム(harenohi_sunday)で発信中。21日の実行委引き継ぎ式で西山綾加さん(25)は「この場所の歴史をつないできた方々の思いを受け継ぎ、持続可能な形で続けていきたい」。伝統の朝市が曲折を経て再び歩み始めた。

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