農業資材の価格高騰で現場疲弊… 長崎県がコスト縮減対策会議

肥料価格などの高騰対策への取り組みを協議したコスト縮減対策会議=県庁

 農業生産で使用する燃油や肥料、飼料などの価格高騰対策を図ろうと長崎県は22日、コスト縮減対策会議を開いた。農業団体などから約20人が参加。県は費用を補塡(ほてん)する支援事業などについて報告し、生産者への周知を求めた。
 県によると、コロナ禍や不安定な国際情勢などにより、農業生産資材の価格が軒並み上がり、農業経営を圧迫している。国の施設園芸セーフティーネット構築事業や肥料価格高騰対策事業、配合飼料価格安定制度などを説明し、活用するように促した。
 中長期的な対策として、コスト縮減の機材導入支援や堆肥のペレット化による肥料費用の低減など、さまざまな取り組みも紹介。出席した農業団体からは「いろんな対策があっても(営農を)やめようかという声が1番怖い。現場が疲弊している。メンタルケアもお願いしたい」と声が上がった。


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