上質!秩父地域のみ栽培のブドウ「ちちぶ山ルビー」、甘さや歯ごたえ良好 最高位の県知事賞に輝いたのは

ちちぶ山ルビーの品質を見定める審査員ら=22日午前10時ごろ、秩父市太田のJAちちぶ

 埼玉県の秩父地域のみで栽培されるブドウのオリジナル品種「ちちぶ山ルビー」の第7回品評会(秩父ぶどう組合連絡協議会主催)が22日、秩父市太田のJAちちぶで行われた。厳正な審査の結果、長瀞町の高田稔さんが最高位の県知事賞に選ばれた。

 ちちぶ山ルビーは、種なしで皮ごと食べることができ、平均糖度が17度以上、ルビー色で楕円(だえん)形が特徴。本年度は秩父郡市内の生産者36人が、計約6万5千房を栽培・販売している。

 品評会には18人が出品。県秩父農林振興センターの技術職員らが糖度や房の形状、果肉の食感、重量などを基準に審査した。同センターの荒木恭志所長は「今年は6月の梅雨明けや8月の酷暑などで栽培管理が難しい環境だったが、どの生産者も、甘さや歯ごたえが優れた上質な山ルビーだった」と講評した。

 ちちぶ山ルビーは9月上旬まで販売。1キロ2500円(税込み)。問い合わせは、秩父観光農林業協会(電話0494.23.3557)へ。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽県知事賞 高田稔(長瀞町)▽秩父農林振興センター所長賞 福島忠男(同)▽秩父市長賞 内田善之(秩父市)▽秩父郡町村会長賞 新井範(同)▽秩父観光農林業協会長賞 高田富康(長瀞町)▽ちちぶ農業協同組合長賞 八木久(秩父市)▽奨励賞 武内晃(皆野町)

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