茂木の夜空を彩る花火 子育て世代提案、みんなでつくる「夏まつり」

夏の夜空を彩った花火=長崎市、茂木港ターミナル駐車場

 長崎市への旧茂木町編入60周年を記念して20日、同市茂木町の茂木港ターミナル駐車場で「みんなでつくる!!第1回茂木花火大会・茂木夏まつり」が開かれ、茂木の夜空を大輪の花が彩った。
 茂木コミュニティ連絡協議会、茂木若人の会、茂木校区連合自治会が主催。昨年4月に発足した茂木若人の会が花火大会を提案し、協議会や連合自治会がそれに応え、「みんなでつくる」をキーワードに3月から準備を進めてきた。
 夏まつりでは出店やステージがあり、最後は参加者で茂木音頭を楽しんだ。花火大会のオープニングセレモニーで実行委員長を務めた茂木コミュニティ連絡協議会の大塚正一会長は「子育て世代の父母が声を上げてくれたことが1番の成果。今後も茂木の住民が楽しめる企画を住民と一緒につくり上げたい」とあいさつした。

茂木音頭などを楽しむ市民=長崎市、茂木港ターミナル駐車場

 花火は4部構成で約1時間かけて約千発を打ち上げた。市内から家族で訪れた清水いずみさん(42)は「コロナ禍で子どもの夏休みの思い出もつくりにくい中、近くで夏まつりや花火を楽しめてありがたい」と話した。
 会場には住民ら約2500人が来場。最後のアナウンスが流れた後、大きな拍手に包まれた。実行委事務局で茂木若人の会会長の池山賢太郎さん(39)は「若手の提案を地域で認めてくれたことがうれしかった。こんなに人が来てくれて楽しんでもらえて感無量」とほほ笑んだ。


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