静岡県熱海市にある国の重要文化財、旧日向家熱海別邸の保存修理が完了し、内覧会が開かれました。
実業家・日向利兵衛の別邸として1936年に建てられた旧日向家熱海別邸。地下室はドイツの世界的建築家・ブルーノ・タウトが設計し、西洋風のモダンな作りに竹などの日本の材料を取り入れ、自然との調和が意識された空間です。
国内に現存する唯一のタウト設計の建築で、熱海市は2018年から約3億円かけて修復作業や耐震工事などを行ってきました。
<熱海市生涯学習課 小川朋宏主幹>
「一斉に照明がついた時の爽快感は格別なものになります。シンボルだった赤い絹織物の壁も可能な限り修復していて美しい仕上がりになっています」
一般公開は8月27日からで、入場にはインターネットによる事前の予約が必要です。