男女逆転の江戸時代劇「大奥」 NHKでドラマ化決定 大政奉還までを描く

累計600万部の大ヒット漫画「大奥」(作者・よしながふみ)がNHKでドラマ化されることが23日、分かった。白泉社、NHKが発表した。「ドラマ10」枠で23年1月に放送がスタートする。

3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまで、男女逆転の江戸時代を舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描き、少女漫画誌「メロディ」(白泉社) で2004年8号から21年2月号まで連載された。単行本全19巻の原作を、向田邦子賞や橋田賞を受賞し、「JIN-仁-」「ごちそうさん」「おんな城主 直虎」など数々のヒット作を生み出してきた森下佳子が脚本を手がける。“男女逆転・大奥”の世界に新しい息吹を吹き込み、豪華絢爛な映像とともに、時代をこえる普遍的なまなざしで “人々の悲しみ”“愛”“葛藤”に寄り添う。

「3代徳川家光×万里小路有功編」「5代徳川綱吉×右衛門佐編」「8代徳川吉宗×水野祐之進編」のテーマがNHKから発表された。大政奉還までが描かれる予定。

三代将軍・家光の時代、男子のみを襲う謎の疫病「赤面疱瘡」が国中に流行り、男子の数が激減した江戸時代が舞台。家光も病に倒れ、秘密裡に将軍職は女子へと継がれる。男子は種馬として大切に育てられ、江戸城大奥までもが希少な男子を囲い、「美男三千人」と称される「男の世界」となった。女人禁制の場所・大奥で巻き起こる物語が展開していく。

漫画「大奥」のキャラクターたち (C)よしながふみ/白泉社
「大奥」単行本1巻書影 (C)よしながふみ/白泉社
「大奥」単行本19巻書影 (C)よしながふみ/白泉社

(よろず~ニュース編集部)

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