かっぱ隊編成、恩返しに 28日まで灯籠、写真など展示 大潟かっぱ祭り

 大潟区の「第36回大潟かっぱ祭り」は20日、縮小した形で3年ぶりに行われた。かっぱに扮(ふん)した各町内の「かっぱ隊」が玄関にキュウリをぶら下げた家に花火を返礼。その花火を夜、各戸で打ち上げた。

「かっぱ隊」に扮し、返礼の花火を置いていく(提供写真)

 コロナ禍により昨年、一昨年と2年連続中止に。同実行委員会(栁澤周治会長)や共催各団体などで早くから今年の内容を協議。かっぱに仮装して行う民謡流しや名物の水上相撲などを中止し、例年の会期6月から延期、縮小した形に見直しつつ、「区民の一体感の醸成」に力を注いだ。
 「かっぱの恩返し」は各町内会でコスチュームを着て頭に皿を乗せた「かっぱ隊」を編成。キュウリをぶら下げた家に、返礼の花火を置いていった。
 28日まで大潟コミュニティプラザで、園児が描いたかっぱの絵の灯籠約30基、過去の祭りの写真コンテストの入選作品など約70枚を展示。祭りに対する思い出や要望を自由に書いてもらうメッセージボードを設置している。

「かっぱ祭りに思いを寄せて」と題したメッセージボードや過去の祭りの写真の数々(大潟コミュニティプラザ)

 実行委員会事務局長の細井雅明さん(67)は「こういう状況なので形を見直して実施し、来年以降へつなげたい」と、祭りの意義や伝統を継承する強い思いを表した。

大潟区総合事務所の入り口に、園児が描いたかっぱの絵の灯籠

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