日本維新の会代表選に立候補 足立康史(あだち・やすし)氏の経歴・政策まとめ

日本維新の会代表選挙が、松井一郎代表の辞任によって、8月14日告示8月27日投開票の日程で実施されています。本記事では代表選に立候補している足立康史氏を紹介します。

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足立康史氏の経歴は?

 足立康史氏は、1965年大阪生まれの56歳です。京都大学工学部、京都大学大学院工学研究科、米国コロンビア大学国際関係公共政策大学院を修了し、1990年に通商産業省(現 経済産業省)に入省しました。入省後は、大臣官房政策企画官(製造産業局・参事官室)、大臣官房参事官(商務情報政策局担当、情報国際企画室長)、日本貿易振興機構(JETRO)ブリュッセル・センター次長などを歴任し、2011年に経済産業省を退官。2012年には、衆議院総選挙に立候補し、初当選を果たしました。その後、衆議院議員に4期連続で当選し、現在は、日本維新の会国会議員団政務調査会長、憲法改正調査会長を務めています。

足立康史氏の政策は?

 足立氏は、「『党員民主主義』と『地方重視』を制度化 『One維新』で政権奪取!」と題し、以下の政策を公約として掲げています。

〇闘う政治家「足立康史」、3つの改革

1. 新しい政党(政党改革)「党員民主主義」と「地方重視」を制度化するガバナンス改革

かつて「府市合わせ」と呼ばれた大阪府市の二重行政に対して、私たちは「大阪都構想」によって解決を試みました。それは、維新の府知事・市長の人間関係による解決ではなく、二度と「府市合わせ」が起こることのないよう、広域行政の集権化と基礎自治体の分権化という「都区制度」により解決を図るチャレンジでした。

  日本維新の会も、国会議員団と大阪をはじめとする地方議員の一致団結は、カリスマ的リーダー松井代表の人間的魅力に依存してきました。国と地方に隔たりが生まれつつある今、地方議員団の意見がしっかり反映される「地方重視」とともに、仮に意見の対立があっても「党員民主主義」により解決を図る仕組みを制度化し、絶対に壊れない持続可能な政党組織を作ります。

2. 新しい政治(政治家改革)「身を切る改革」の徹底と適正化

①抜け穴を徹底的に塞ぎ、「身を切る覚悟」を示す

 「税金の無駄遣いを許さない」ことを標榜しつつ、政治資金パーティーの開催や領収書不要の政策活動費を認めるなど徹底さを欠いているため、「身を切る覚悟」が国民に伝わっていないとの指摘があります。維新発祥の地大阪の維新スピリッツを体現し、徹底した「身を切る改革」を断行します。

②「身銭を切る改革」から、「身を正す改革」へ

 「身を切る改革」が自己目的化し、議員活動の合間にアルバイトをせざるを得ない、ビラを作る資金が足りないといった本末転倒を是正します。単に「身銭を切る」ことではなく「身を正す」ことを目的にし、政党交付金の公正な分配や法整備を通して、「政治家を身分から職業へ」の理念を実現します。

3. 新しい日本(社会改革)タブー無き議論による「政権担当能力」の確立

少子高齢化の急伸、激変する安全保障環境といった未曾有の内憂外患に直面する日本の国家経営には、根拠に基づく政策立案(EBPM)が不可欠です。政権交代を目指す責任野党として、自民党政権を長年支えてきた霞が関官庁に対抗し得る「政党シンクタンク」を創設することで、タブーなき精緻な議論をリードし、政権奪取、そして「日本大改革」を目指します。

足立康史氏へのインタビューはこちら

「討論力を生かし、戦後最大の危機に命をかけて仕事をしたい」「今こそ地方重視や党員重視という維新の原点に」 日本維新の会代表選・候補者インタビュー 足立康史氏

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