ウクライナ家庭料理「ワレニキ」に挑戦 避難民が講師、子どもと交流 家族は今も母国に

ナタリアさん(右)からアドバイスを受けながらワレニキを作る参加者=横浜市西区

 料理レシピサイト運営のクックパッド(横浜市西区)は23日、ウクライナから避難してきた人たちが講師を務める小学生向け料理教室を同市内で開催した。県内外の小学1~6年生と保護者の計12人が参加。避難民と交流を深めながら、同国の家庭料理に挑戦した。

 講師を務めたのは、18年前に来日したという横浜市青葉区在住のアリョーナ・河瀬さんと、今年3月に避難してきた母親のナタリア・オノフリクさん。この日は、水ギョーザに似た伝統料理「ワレニキ」をテーマとした。

 参加者は、ジャガイモやタマネギを切ったり、炒めたり…。調理の合間に2人からウクライナ語の簡単なあいさつを教えてもらうなどし、最後に試食を楽しんだ。

 料理教室はウクライナ紛争の影響を受けた人たちを支援するのが目的。参加費は全額、避難民を支援する団体に寄付されるという。

 ナタリアさんは「子どもの頃から食べている定番料理を知ってもらいたい」と笑顔で話したが、家族は今もウクライナに残り、心配する日々が続いていると明かした。

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