始発列車切符は10秒で完売! 新幹線開業まで1カ月 JR長崎駅窓口にも列

西九州新幹線開業当日の切符を求め、窓口に並ぶ人々=JR長崎駅

 西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の開業まで残り1カ月となった23日、開業当日の指定席券が全国で発売された。JR長崎、武雄温泉両駅の始発列車の切符はわずか10秒で完売。長崎駅の窓口にも買い求める客が列をつくった。
 開業日(9月23日)は臨時列車を含め計55本が運行する。このうち指定席がある52本の切符販売が8月23日午前10時から始まった。JR九州によると、始発便に続く上下2番列車も1分~1分30秒で完売。午後4時半時点で、同日販売分約8千席のうち66.7%が売り切れた。
 インターネットで購入できるが、長崎駅には夜を徹して待つ鉄道ファンの姿も。22日夕から並んだという長崎大3年の肥山建晴さん(20)は始発に続く「かもめ4号」の座席を確保。「開業初日は一度しかないので予約できてうれしい」と声を弾ませた。母親と窓口に並んだ大村市の小学2年生、山下洋幸君(8)は「待ち遠しい。新幹線からの景色が楽しみ」と話した。
 開業に伴い廃止となる博多-長崎の在来線特急かもめと同新幹線の記念乗車券も23日に発売。旅行で来崎し、購入した名古屋市の高校生、浅井裕翔さん(17)は「幼少期に長崎に住んでいたので特急かもめに思い入れがある。なくなるのは悲しいけど、また別の路線で走る車両に乗りたい」と話した。


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