とちぎのいいもの自販機で 企業間連携、初の事業 フードバレーとちぎ推進協

県庁の2階に設置された「とちぎのいいもの応援自販機」

 フードバレーとちぎ推進協議会に所属する会員企業の商品を販売する自動販売機「とちぎのいいもの応援自販機」が23日までに、県庁2階に設置された。多業種の企業が所属する協議会の強みを生かそうと、2021年度に開始した企業間連携促進事業の最初の成果で、県産業政策課は「今後も企業同士の連携を後押ししたい」としている。

 協議会には食品製造、小売り、農業など1005社が加入している。それぞれの商品や販売ノウハウを結集し、新たな商品やサービスを創出しようと企業間連携促進事業を開始。昨年12月に「企業連携マッチング交流会」を初めて開催し、14社が事業プランを発表した。その一つが今回実現した自販機だ。

 提案したのは飲料コンサルティング業のウィンウィン(宇都宮市今宮1丁目、笠井隆行(かさいたかゆき)社長)。「〜とちぎのいいもの応援自販機〜プロジェクト」と題し、自販機で会員企業の商品販売を企画した。新型コロナウイルス禍で土産物などの売り上げが落ち込んだため、新たな販売場所を提供しようと考えたという。

 自販機は県職員生活協同組合(県職生協)の入り口に同社が設置した。県内事業者6社が賛同し、ソースやせんべい、スイートポテト、イチゴ果汁入りの炭酸飲料のほか、花をオイルに浸したハーバリウムの計10品を販売している。

 笠井社長は「飲料以外の自販機は初めて。賛同していただける企業を増やし、自販機の台数や販売商品の種類を増やしたい」と話している。

県庁内に設置された自動販売機

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