佐世保のホーセイ 米大手防衛機器メーカーと提携 米艦船エンジンの維持修繕

FMDの副社長(左)から認定証を受け取る池田社長(中央)=佐世保市立神町

 米海軍の艦船修理などを手がけるホーセイ(長崎県佐世保市立神町)は、米大手防衛機器メーカー、フェアバンクス・モース・ディフェンス(FMD)と業務提携を結んだ。日本唯一のパートナーとして、米海軍艦船に搭載するFMD製エンジンの維持修繕などを担う。FMD幹部が23日、同市でホーセイの池田真秀社長に提携の認定書を手渡した。
 FMDはディーゼルエンジンメーカーとして100年以上の歴史を持ち、製品は米海軍で広く採用され、佐世保基地の艦船にも使われている。近年は事業の多角化を促進。艦船の格納庫やいかり、洋上給油の装置なども製造している。
 FMDは、日本での製品の維持修繕を依頼するパートナーを調査する中でホーセイの実績に注目。FMDから提携を求め、両社は2020年に契約を結んだ。一方、新型コロナウイルスによる入国規制で認定証の授与が遅れていた。
 この日、認定証を届けたFMDのエドゥアルド・エチャガルーガ副社長は「ホーセイは仕事の質が高く、対応が早い」と評価。池田社長は「われわれの技術でしっかりサポートする」と述べ、両社の人材交流も進める考えを示した。


© 株式会社長崎新聞社