はっとりが「マカロニえんぴつと言葉の居場所」で伊集院光、川村元気、リリー・フランキーと対談

BSフジでは9月3日に、今年結成10年となるロックバンド・マカロニえんぴつの“歌詞”を探る「マカロニえんぴつと言葉の居場所」(深夜1:00)を放送する。

昨年、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞したマカロニえんぴつ。ボーカル&ギターのはっとりが作る歌詞の源とは? その歌詞に込めた思いとは? 番組では、はっとりと各界の言葉のスペシャリストたちとの対談を通し、その“言葉”を読み取っていく。

1人目は、ラジオパーソナリティーとして長年活躍する伊集院光。自身もリスナーで大ファンだというはっとりに対し、伊集院はマカロニえんぴつをよく知らないという。そんな2人の対談は、“うまく言えない”時の言葉の強さ、話すこととは編集すること…など、言葉の芯に迫るものになっていく。

2人目の対談相手は、「告白」「君の名は。」などを手掛けた映画プロデューサーの川村元気氏。人間関係の複雑さやいい部分だけではないリアルを描くこと、それでいて幅広い層へ届けることについて、それぞれの立場から、その思いを語る。

イラストレーター、文筆家、絵本作家、俳優などさまざまな顔をもつリリー・フランキーとはっとりは、以前にも対談経験があり、今回は、愛を語ることや年を重ねることなど、話題は多岐にわたり、時にユーモアを交えながらのトークになる。「なぜ人は言葉で伝えたがるのか」についての、リリー・フランキーの返答とは?

さらに、バンドメンバー自らも歌詞の魅力を語り、マカロニえんぴつの言葉が紡ぎ出す世界観を、そこからもひもといていく。

はっとりは収録を終え、「表現するという仕事についてのさまざまな考えを伺って、とても勉強になりました。僕はいろいろと余計なことを考えてしまうのですが、もっとシンプルに考えて表現していこうと思うきっかけになったと思います。今回対談した方々の言葉の言い回しや表現に、僕は感心しきりでした」と振り返り、「皆さんも、伊集院さん、川村さん、リリーさんの“言葉と表情”を一緒に楽しんでいただけたらなと思います」とアピールしている。

ベース&コーラスの高野賢也は「歌詞を渡されて初めて読んでいる時は、これがどのように届くのかなと楽しみで、ワクワクします。脳内で歌ってみたりして。早く音源化して、早く皆さんに届けたいなと思いますね。自分の思いを言葉にする、メロディーも意識して歌詞にする、ということは、個人的には難しいというより苦手なくらいです。番組を通して、自分の言葉選びを振り返ることができたと思います」と得るものが大きかった様子。

ギター&コーラスの田辺由明も「結成から10年経って、憧れていたものに少しは近づけている気がします。『どういう自分になりたいか』が変わることで、自分の中で歌詞の捉え方が変わってきた曲もあるかもしれません。自分で作詞してみて、自分の思いや人の気持ちの普遍性を、メロディーに乗せて端的に言葉にするって難しい、と感じましたね」と明かし、「はっとりは、ならではの言葉選び、角度、切り口を持っていて、皆さんの共感を得ている。すごいと思います」と称賛している。

キーボード&コーラスの長谷川大喜は「最初に歌詞を渡されて読んだ時は、『分かんない』って感じです(笑)」と率直に述べ、「いいか悪いかさえ分からない歌詞があるんですが、ふと、そんな歌詞と自分の気持ちがリンクする時がある。はっとして、『あの言葉は、この気持ちなんだ!』と思った時に、すごいなと感じます。自分の気持ち、心の髄のようなものを、自分にはない言葉で突いて、救ってくれるような歌詞が、マカロニえんぴつの曲には多いのかなと思います」と伝えつつ、あらためて魅力を分析している。

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