女子大生集団乱暴「強制性交でいやな思いさせた」 滋賀医大生起訴内容認める、初公判

大津地裁

 女子大学生(22)を集団で乱暴したとして滋賀医科大生の男3人が逮捕された事件で、強制性交の罪に問われたA被告(24)の初公判が24日、大津地裁であり、A被告は「強制性交を行い、被害者にいやな思いをさせたことは間違いない」と述べ、起訴内容を認めた。

 共犯で起訴されたB被告(24)とC被告(27)の審理は別に行われる。検察側は冒頭陳述で、被告らが性交を目的とした飲み会をするためのLINEグループを作り、互いにやりとりをしていたことや、A被告がアルバイト先の飲み会と偽って女性2人を誘って5人で大津市内で飲酒し、2次会として市内のA被告のマンションに移動した経緯を明らかにした。友人女性は犯行の間、トイレやマンション廊下に逃げ、被害者が被告らに懇願したことでその場を逃れられたという。

 弁護側は「暴行や脅迫がどの程度強かったのか吟味してほしい」と主張した。

 起訴状によると、A被告はC被告と共謀し、3月15日午後11時45分ごろ、A被告宅のエレベーターで女性を脅迫し、自宅に連れ込んで暴行。引き続きB被告を加えた3人で共謀し、翌日午前2時半ごろまでの間、代わる代わる乱暴した、としている。乱暴の様子はA、C両被告が携帯電話で動画撮影していたという。

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