海上保安庁の仕事を知ってもらおうと、広島・呉市の中学生が、海上保安大学校で職場体験をしました。
23日から職場体験をしたのは、呉市内の中学2年生10人です。職場体験学習は、生徒に興味がある職場を体験してもらおうと、15年前から呉市が行っているもので、新型コロナの影響で3年ぶりになります。
最初に生徒たちは、海上保安庁の仕事や、全国でおよそ1万4000人の海上保安官が海の安全を守っていることなどの説明を受けました。
このあと、海上保安大学校の学生が学んでいる船の機関や金属加工の施設を見学したり、実際に金属の棒を90度曲げる加工にチャレンジしたりしました。
模擬授業では、船舶の安全を守るために海上交通のルールを決めるといった海洋政策について学びました。
生徒たちが教官から教わっているのは、海上保安官になるために必要な逮捕術です。
刃物を持って襲ってきたときや、手や頭などを捕まれたときに相手を振り払ったりして、手錠をかけるときに必要な技です。生徒たちはお互いに技をかけ合いながら真剣に取り組んでいました。
修了式では、1人ひとりの名前が呼ばれて修了証書が手渡され、2日間の職場体験学習は終わりました。
体験した中学生たち
「船についての機械のこととかいっぱい知れて、いい経験になったと思いました」
「きょう、逮捕術をやって難しいことがたくさんあったけど、だんだんできるようになってきたので、よかったです」
海上保安大学校では、今後も呉市と連携して職場体験を受け入れることにしています。