お化け屋敷で“血の気”が引いて「ヒヤァ」…怖いとなぜ、寒く感じるの?【ものしりっス】

静岡県袋井市の法多山尊永寺を舞台に期間限定で開かれているのが…

<お化け屋敷の様子>

「絶対起きるやつじゃん」「こわい」「キャー」

『呪いの生け贄くじ』、お化け屋敷です。ホラー業界で有名なお化け屋敷プロデューサー・五味弘文さんが監修で、大人も本気で怖がる、本格的なお化け屋敷です。

<お化け屋敷の様子>

「それでは、どうぞ!」

「キャーーーー!!!!」

<お化け屋敷に入った人>

「めっちゃ怖かったです」

「怖さも相まって涼しくなった」

「めっちゃ怖くて、この暑さを忘れるくらい涼しくなりました」

ということで!今回のテーマは「怖いと感じると、なんで寒くなるの」

<男の子>

「(お化け屋敷は)すごく怖かった。怖いっていうイメージは寒いっていうイメージだから」

<女子3人組>

「びっくりしたときに冷や汗が出るから」

<母と娘>

「血の気が引いてさぁ〜って」

「実際に寒いわけじゃなくて、精神的にそう自分で思う」

さぁ、果たして答えは?教えてくれるのは、兵庫医科大学の服部益治教授です。明確な答えはあるんでしょうか?

<兵庫医科大学 服部益治教授>

「怖いものが来ると我々は自分を守らないといけないので構えますので、心臓を守らないといけない、心臓に血液がたまる。その一方、手足の血液の流れが落ちるので、流れが悪くて寒く感じるということです」

私たちの体には、体を活動モードにする「交感神経」とリラックスモードにする「副交感神経」があります。怖い時は、不安などストレスを強く感じ、交感神経が活発になります。すると心臓に血液が集まり、ドキドキするんです。

一方で、皮膚の血管などは縮むので、心臓に血液が溜まった分、手足の血流が悪くなって、身体が冷たくなるのです。

<兵庫医科大学 服部益治教授>

「何とか自分を守らないといけないときには動物なら毛を立てる。我々であれば鳥肌を立たせて体を守ろうとしている。身体が自分を何とか守ろうという自己防衛的な体の反応と考えていいと思います」

服部教授によれば、怖い体験をした時に体温を測ると、普通に過ごしているときよりも下がるというデータが実際にあるようです。暑い夏でも、怖いものでひやっと感じるのは、人間の身体的な機能が関係していました。

「怖いと感じると何で寒くなるの?」。答えは「心臓に血液が集まるため手足の血流が悪くなり冷たくなるから」でした。寒気が続いたら、どうすればいいんでしょうか。

服部教授によりますと、自律神経を整えるには、ゆったりとした動作で筋肉を伸ばすことを意識するといいそうです。特に背骨は自律神経と密接な関係がある部分なので、背骨を伸ばすような動きを心がけてみてください。

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