国が掲げるカーボンニュートラルの実現に向け、広島市内の発電所に二酸化炭素を回収し、活用するための装置が導入されました。
商用としては国内で初めてとなります。
安佐南区の西風新都にあるバイオマス発電所で6月から稼働が始まったのは、小型の二酸化炭素回収装置です。
この装置は発電の時に出る二酸化炭素を回収し、植物の生育などのために活用できるもので、商用としては国内で初めて導入されました。
斉藤俊幸記者
「ボイラーから出た二酸化炭素は、この装置によって高純度で回収され、そのままあちらに見えます農業ハウスに届けられます」
大気中よりも高い濃度の二酸化炭素を植物に直接与えることで、生産性を高めることができるということです。
太平電業株式会社の野尻穣社長は
「農業と林業も含め、活性化を目指した活動の一環として全国にこういうシステムが展開されればと思っている」と話します。
国は2050年までに、温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」を掲げていて
三菱重工グループなどによりますと、今回の導入はその一環だということです。