「異臭など気づかず、何にもなかった」社員が語る“事故直前” ガス動力の食洗器から一酸化炭素発生か スズキ本社で実況見分

8月23日、静岡県浜松市南区の自動車メーカー「スズキ」本社の食堂で調理スタッフ14人が救急搬送された事故を受け、24日、消防や警察が実況見分を行いました。厨房にあるガスを動力とする大型の食洗器から一酸化炭素が発生した疑いがあるとみられます。

<野田栞里記者>

「事故から一夜が明け、時刻は午前10時前です。警察や消防らが到着しました。これから現場の食堂に入り事故の原因を調べるとみられます」

この事故は8月23日、浜松市南区の自動車メーカー「スズキ」本社の社員食堂の厨房で、調理スタッフの男女14人が体調不良を訴え、救急搬送されたものです。14人の命に別状はないということですが、このうち2人が一時、意識を失いました。

事故があった日に食堂を利用していたというスズキの社員は。

<事故直前に食堂を利用したスズキ社員>

「きのうは(食堂を利用)していました。(事故の)ちょっと前です。(異臭など)気づきませんでした、何にもなかった。社内でアナウンスがあって、急病人が発生した、救急車が来るって話を聞いて」

搬送されたスタッフは、厨房の一画にある洗浄室の周辺で作業していたとみられ、ここにはガスを動力とする大型の食洗器があり、付近からは一酸化炭素が検出されています。

現場で何が起きていたのか、消防と警察は実況見分を行い、原因を調べています。

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