8月30日に行われる予定であったDFBポカール1回戦のテウトニア・オッテンゼン対RBライプツィヒ。その試合に関してのある事件が話題になっている。
その会場として予定されていたのが、ライプツィヒから北に70kmほど離れたデッサウにあるパウル・グライフス・シュタディオンだった。
パウル・グライフス・シュタディオンは、事故で死去したドイツ人レーサーのパウル・グライフスの名前が冠されているスタジアム。
主に陸上競技で使われているトラック付きの会場であるが、2万人の収容人数をもつほか、照明設備などを含めて中央ドイツで最も近代的な施設を持っているという。
ところが、23日の『NDR』や『Frankfurter Allgemeine』などの報道によれば、このパウル・グライフス・シュタディオンの芝に大きなトラブルが発生したよう。
月曜日の朝に会場を訪れた担当者は、スタジアムの芝が不自然に枯れていることを発。何者かが除草剤をピッチの上に巻いたことにより、センターサークルやペナルティエリアの芝に深刻な被害を受けていることがわかったという。
ドイツサッカー連盟は火曜日に芝のサンプルを採取し、除草剤が土壌にどれだけ浸透しているかを調査したほか、両クラブやデッサウ当局と調整を行ったそうだ。
そしてその結果、試合当日までに芝を修復することは困難だという結論に達し、RBライプツィヒの本拠地であるレッドブル・アレーナに会場が移されることになったとのこと。
DFBポカールでは原則としてカテゴリが下のクラブのホームで行われるが、テウトニア・オッテンゼンは会場の選定に苦戦。
近隣のハンブルガーSVやザンクト・パウリは会場を貸すことを拒否しており、最終的にテウトニア・オッテンゼンは本拠地から400kmも離れたデッサウでプレーすることを余儀なくされていた。
しかし今回それも不可能となり、逆に相手のホームであるレッドブル・アレーナでプレーしなければならなくなったという。