「なぜ事故を防げなかったか、スピード感持ち調査したい」事故調査委設置し原因究明へ 消防隊員死亡の静岡市ビル火災

8月13日、静岡県静岡市内の繁華街の飲食店で発生し、消火活動中の隊員1人が殉職した火災を受け、静岡市消防局管内の3市2町は協議会を開き、9月中にも事故調査委員会を設置することを決めました。

8月13日夜、静岡市葵区呉服町の飲食店などを焼いたビル火災では、消火活動に当たっていた静岡市消防局・駿河消防署の男性隊員(37)が死亡しました。

24日に開かれた静岡市消防局管内の3市2町の市長や町長などが参加した協議会では、参加者が黙とうを捧げ、男性隊員の冥福を祈りました。

非公開でおこなわれた協議会では、静岡市消防局の中に事故調査委員会を設置することを決めたということです。

<静岡市 田辺信宏市長>

「(遺族には)大切な家族を失わせてしまったことを深くお詫び申し上げました。なぜ、事故を防げなかったのか、慎重にスピード感をもって調査をしていきたい」

男性隊員が死亡した原因を究明する事故調査委員会は、外部の有識者ら6人で構成される予定で、9月末までに設置し、報告を2023年1月をめどにまとめるとしています。

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