東京03&ハリセンボンの「歴史デリバリー」第3弾のテーマは“かき氷”。「学校では習わない“文化の歴史”も知れるっていうのはなかなかない」

NHK Eテレでは9月3日に、東京03(飯塚悟志、豊本明長、角田晃広)が出演する歴史バラエティー「歴史デリバリー~素朴な疑問?歴史資料で解決!~」(午後7:00)の第3弾を放送する。

同番組は、同局でレギュラー放送中の中学・高校生向けの歴史番組「アクティブ10 レキデリ」(水曜午前9:40)のスペシャル版としてスタート。舞台は、歴史番組のスタジオの片隅。プロデューサー・飯塚とディレクター・豊本が、次回の番組ネタを相談していると、毎回「歴史上の素朴な疑問」の壁にぶち当たる。そんな2人にとっての救世主が、歴史の謎解きに必要な資料を配達してくれる歴史資料デリバリー会社の配達員・角田。東京03の軽妙なやりとりで、「歴史資料」を読み解く楽しさをじっくりと紹介している。

今回のテーマは「日本人はいつからかき氷がお好き?」。前回に引き続き、ハリセンボン(近藤春菜、箕輪はるか)も登場する。夏に欠かせないかき氷は、いつから日本人に欠かせないスイーツになったのか? 飯塚と豊本が打ち合わせをしていると、歴史デリバリー社の角田とハリセンボンが資料をデリバリー。「ルーツは清少納言も食べた『削り氷』!?』」「『隠しルート』で氷の運搬!?」「かき氷ブームと『法律』の関係!?」など、意外な事実が判明する。

収録を終えた飯塚は「ハリセンボンのお二人とやるのは2回目ですよね。で、春菜ちゃんとは3回目。だいぶ気心が知れてきたかなって。チームワークもできてきた気がしますね。歴デリ社の皆さんの合わせ技とか、そういうのも増えてきたから、どんどんどんどん面白くなってると思います」と内容に手応えを感じている様子。

そして、豊本は「今日の収録も楽しかったですね。中・高生向けの『レキデリ』から進化して、ハリセンボンも加わってバージョンアップしてますし。途中のコントというか、そういうところもバージョンアップしているし、本当に楽しいですね」、角田も「やっぱり楽しいですよね。コントもあるし、ハリセンボンとのからみも楽しいし。いつも楽しみにしているんですよ」と楽しみながら収録を行ったことを報告する。

印象に残った話題を聞くと、飯塚は「やっぱり江戸時代に大きい氷を運ぶ道具の長おさ。等身大の模型をスタッフさんが再現してくれたものは見応えありますよね。それに、明治時代に使われていたかき氷機と同じものを、今でも福井の老舗のかき氷屋さんが使っていて、店員さんがわざわざスタジオに持ってきてくれたんですけど。実物を見られたのはよかった」と回答。さらに「本当にこの番組、制作に手間をかけているし、労力がすごいなって。なんかぜいたくというか、それを見ながらちゃんと僕自身も勉強ができるので、すごくいい番組だなって思います」と番組のよさをあらためてアピール。

豊本は「平安時代のかき氷にかけたシロップを再現したものを食べさせてもらいましたけど、あれ本当においしかったです。あのシロップ普通に販売してほしいと思いました」とコメントし、角田は「やっぱり、氷ってものをちゃんと考えたことがなかったな~って気が付かされましたね。確かに氷って重いですし、運ぶの大変だったんだなって。8人がかりで運んだり。保管するための専用の小屋があったり。学校の歴史では習わない範囲でやってくれるので発見があります」と感心。

また、かき氷に関するエピソードを尋ねられると、「ん~難しいな~」と悩みつつも、飯塚は「かき氷は子どもの頃から好きだったんですよね。家にかき氷機があったんですよ。それを使って、おやじが削ってくれたかき氷を食べるのが夏休みの楽しみでしたね。うちのシロップは、絶対メロンだったんですよ。僕は、毎年メロン味じゃ嫌だから、いろいろな種類を買ってほしかったんですけど、おやじの趣味、好みが優先だったのでメロン。それでも、おやじがかき氷を削って、食べさせてもらったのはすごくうれしかったこと、今でも覚えてますね」と思い出を振り返る。

同じく「かき氷は子どもの頃は楽しみにしていた」という角田は、「それこそ家にかき氷機がありましたし。でも一時大人になってから食べない時期があったんですよね。数年前ですかね、おしゃれなヤツが出ましたよね。かき氷なのか、スイーツなのか分からないような。ええっ! どうしちゃったのかき氷、みたいの…ありましたよね。それを食べた時は衝撃! あっ~~~かき氷ってすごい進化しているんだなって。びっくりしたのを覚えていますね。氷がそもそも違う。なめらかというか。触感が違うってヤツ。あれびっくりしましたね。かき氷をなめていました」とかき氷の魅力に驚いたことを伝える。

「思い出というか、最近なんですけど」と前置きした豊本は、「わが家でかき氷の機械を買ったんですよ。娘が喜ぶかなって思って。ただ安いのを買ったんですね。でも、一応刃の調節ができて、粗いかき氷、きめの細かいかき氷の2段階切り変えはできるみたいになっているんですよね。どうせかき氷を食べるなら、きめの細かいフワフワしたかき氷が食べたいじゃないですか。暑い日に、部屋のエアコンも切って、細かいかき氷の設定で動かしたら、部屋が暑すぎたのか、皿にかき氷が落ちる時点で解けていたんですよ。だから結局粗いかき氷しか食べれなくて。今度はエアコンをつけた状態で作ろうとしたら、今度は寒いから、食べていると寒くなっちゃって。おいしくかき氷を食べるってつくづく難しいな~と思いましたね。まあ、安いかき氷機を買ったのが悪かったのかもしれませんが…」と明かした。

「『歴史デリバリー』レギュラー番組になったらうれしいですよね」と今後の展開に期待する飯塚は、「この番組、本当に面白くてためになる番組なので。皆さんに応援してもらって、その声がNHKに届けば、レギュラー化するかもしれないので応援よろしくお願いします!」と視聴者に向け、呼び掛ける。

豊本も「この番組本当に勉強になります。『歴史』っていう名前が番組名に入っていますけど、戦国時代だったり、誰の政治っていうような話ではない。『かき氷』だったり『トイレ』だったり『マスク』だったり。なんていうんだろう。日本史とか学校では習わない“文化の歴史”も知れるっていうのはなかなかないと思うので、ぜひ見てほしいと思います。見てもらえば、『ほ~』ってなると思うので」と学びがたくさんある番組であることをアピール。

角田は「中・高生向けの『レキデリ』がひとまず制作が終わったということで、今は『歴史デリバリー』。Eテレ一波に、われわれ懸けていきたいんで。ぜひ、やってほしいテーマなどありましたら、視聴者の方からも声を上げてほしいですね。そうやってこの番組続けていきたいです! よろしくお願いします!』と訴えた。

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