大竹まこと、岸田首相が鮮明にした原発推進について「本当にコストダウンになるのか?」

25日放送の『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送)で、タレントの大竹まことが、原子力発電所の原子炉新増設や建て替えの方針を岸田文雄首相が鮮明にしたことに関して疑問を呈した。

番組では、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを議論する「GX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議」で、原子炉新増設など原発推進の姿勢になった件について扱った。

これは電力の安定供給と脱炭素社会に向けての両立を考えたうえでの案とのことだが、大竹は「フクイチの(福島第一原子力発電所)処理もなんにもまだ終わってないよね。そのなかで新しいのを作るって言ってるんですか、これは?」と、東日本大震災が原因で炉心溶融を起こした福島第一原発の、廃炉作業も終わっていない状態での原子炉増設案に驚いた様子だった。

砂山圭大郎アナウンサーから新しい原子炉を作る方向で検討しているようだと説明を聞くと大竹は「何十基って休んでる訳じゃん‥それを7基ぐらい再稼働させようみたいな話がある訳じゃない。それも現地とすり合わせが上手くいってないと、それから避難路もしっかりしていないのを検討の課題に挙げてる訳じゃん‥」と原発再稼働さえ上手くいっていない状態と語った。

さらに、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに原発の防衛力も問われていることについても触れ「国防のときに原発をどうするかというのに答えが出てない。前より警備を厳重にしますって話はどっかから出てきたよね!?」と原発の防衛に関しても結論が出ていないとした。

安全面はもちろん、福島第一原発の廃炉の遅れでの追加費用や、原子炉増設などの建造費は電気料金に上乗せされるということで「本当に原発を推進することがコストダウンのなるのかという問題もここにはあるよな」とコスト面でも原発推進への疑問を呈したのだった。

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