岡山市 11月にスマホ決済還元 総額8千円分、ペイペイとd払い

 岡山市は25日、新型コロナウイルス禍で低迷する消費の喚起を図るスマートフォン決済還元キャンペーンの第4弾の概要を発表した。決済事業者はソフトバンク系「ペイペイ」とNTTドコモの「d払い」の2社で、利用者へのポイント還元総額を前回より2千円分増やして8千円分とする。期間は11月1~30日の1カ月間。

 還元率は20%で1回の上限は千円分。1社当たりの最大は4千円分となる。対象の業種は飲食店、スーパー、ホテル、美容院など。ペイペイは市内の約9730店、d払いは約5560店で使え(重複あり)、今後増える可能性がある。事業費は約13億6700万円。

 スマホに不慣れな高齢者らを対象に、キャンペーンの利用方法を説明する講座を10月上旬~11月上旬にかけて市内全37公民館で開く。詳しいスケジュールは9月上旬に市ホームページに掲載する。

 11月は岡山城の再オープンや岡山芸術交流など観光客が多く訪れる行事が予定されており、大森雅夫市長は記者会見で「観光客ら多くの方がスマホ決済を使い、大きく消費を伸ばしてもらえれば」と述べた。

 市によると、第3弾(2021年12月)では延べ59万人が使った。利用額は75億3千万円と見込みの5割にとどまった。

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