岡山市中心部でオフィスビルの建設ラッシュ コロナ禍での需要は?「勝ち抜くためには何か工夫を」

岡山市に新たな賃貸オフィスビルが完成しました。岡山市の中心部ではオフィスビルの建設が相次ぐ中、現状を取材しました。

岡山市北区桑田町に完成したオフィスビル「エネプレイス岡山」です。JR岡山駅から徒歩9分、中国電力の子会社が初めて手がける賃貸オフィスビルで、9階建て、延べ床面積は約1700坪。最大で400人ほど働くことができます。

(エネルギアL&B;パートナーズ/松村秀雄 社長)
「駅にも近く、オフィスも我々としてぜひやっていきたいと考えてオフィスビルにした」

既存のオフィスビルと差別化するため、働く人の交流スペースや屋外テラスを設置したほか、自動換気システムにより感染症対策にも配慮しました。

岡山市の中心部では賃貸オフィスビルの建設が相次いでいます。2021年7月には、イトーヨーカドー跡地に両備グループの「オフィススクエア」がオープン。

8月には岡山市北区幸町に「AQUAテラス幸町」が竣工。岡山市北区大供にも自動車販売店を併設したオフィスビルが2023年6月に完成予定です。

(記者リポート)
「岡山駅前エリアには、見える範囲でも3つ新しいオフィスビルがたち並んでいます。新型コロナの影響でリモートワークする人が増える中、はたして需要はあるのでしょうか」

事業用不動産サービス大手のシービーアールイーによりますと、岡山市中心部の延べ床1000坪以上のビルの空室率は2021年6月には3.5%でした。一方、2022年6月末には6.0%と、新型コロナの影響に加え2021年7月にオープンしたオフィスビルなどにより、空室率は上昇しています。

(シービーアールイー/越智昭博さん)
「元々オフィス市街地でない方が入っている。そんなに影響なくて(需要は)純増」

新しいオフィスビルには岡山市の郊外や県外の企業も移転してきます。供給の増加が新たな需要を掘り起こし、岡山駅前エリアの都市間競争力の向上につながることも期待されます。

(シービーアールイー/越智昭博さん)
「勝ち抜くためには何か工夫をしないといけない。その中で、オーナーによっては賃料を下げて誘致しようという方もいる」

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