ドゥカティ、バニャイアの3連勝達成とダブル表彰台を獲得「素晴らしい週末。最高の気分だ」/MotoGP第13戦オーストリアGP

 8月21日、2022年MotoGP第13戦オーストリアGP MotoGPクラスの決勝がオーストリアのレッドブル・リンクで開催され、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝し、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が3位でフィニッシュした。

 2番グリッドからスタートしたバニャイアは、チームメイトのミラーのアタックを一度だけ受けたものの、レース後半になると徐々に2番手との差を広げた。スタートからフィニッシュまでレースをリードする完璧な展開で今季5勝目を挙げた。

 チームメイトのミラーは3番グリッドからのスタート。レース序盤にホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、次にファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)のアタックを退けながら終盤まで2番手を走行。残り4周でクアルタラロにオーバーテイクを許したものの、そのまま3位でフィニッシュし、シルバーストンでの3位に続いて、2戦連続での表彰台を獲得した。

 バニャイアはオランダGP、イギリスGPに続く3連勝を達成。ドゥカティライダーでこの記録を最後に達成したのは、2008年のケーシー・ストーナーで、それ以来の記録となった。今季5勝目のバニャイアは、ポイントリーダーのクアルタラロと44ポイント差で、ランキング3位をキープしている。ミラーはランキング5位に浮上した。ドゥカティはヤマハを96ポイント上回ってコンストラクターズランキングでトップの座を維持している。チームランキングトップに躍り出た。

フランセスコ・バニャイア、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP

■フランセスコ・バニャイア
「素晴らしい週末だった。マシンは非常に速いわけではなかったが、FP4終了後に、予選で戦闘力を発揮して、レースでもコンスタントなペースを保つことができる解決策を発見したんだ」

「リスクを冒さないようにタイヤを選択したが、適切ではなかったかもしれない。最終ラップで少し苦労したが、最終的にはうまくいった。最高の気分だ。2週間後にミサノで行われるホームレースが今から楽しみだよ」

ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP

■ジャック・ミラー
「スリリングなレースだった。最後までペッコについていけるように全力でプッシュしたが、オーバーテイクしようとしたらペースが上がり過ぎてしまい、対応が難しくなった。レース終盤に向けて、タイヤが少し苦しくなった。ファビオとホルヘとは2位争いを展開して、彼らよりも前でフィニッシュしたかったが、ファビオにはオーバーテイクされてしまった」

「いずれにしても、2戦連続で3位表彰台を獲得することができたので、今後のレースでも表彰台争いを続けていくことが目標だ。チームにとっては、素晴らしい結果となった。ミサノで行われる次のホームレースでもこの勢いを維持したい」

■ルイジ・ダリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「今日の結果には本当に満足している。ペッコはまたしても素晴らしい勝利を収めてくれた。3連覇を達成した彼を祝福したい」

「ジャックも素晴らしいレースをした。2人揃って表彰台に立つことは、簡単なことではない。ドゥカティ・コルセのすべてのスタッフを誇りに思う。彼らの仕事に感謝している」

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