10月1日に開幕する「いちご一会とちぎ国体」に向け、那須拓陽高食物文化科の生徒が栃木県那須塩原市内の競技会場で提供するおもてなし料理の開発に取り組んでいる。25日には同校で試作会が開かれ、生徒はプロのシェフから指導を受けながらレシピの作成を進めた。
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同科の生徒は、昨夏の東京オリンピック・パラリンピックで市のホストタウン相手国であるオーストリア代表選手のために、おもてなし料理を開発。今回はその経験を生かし、塩原温泉街のご当地グルメ「とて焼き」の具材にオーストリアの肉料理シュニッツェルを使った「シュニポテとて焼き」、同国の伝統菓子「クグロフ」をアレンジし、地元野菜を練り込んだオリジナル菓子の二つを作ることとした。
生徒7人は都内の結婚式場「八芳園」副総料理長を務める黒田達弘(くろだたつひろ)さん(58)らのアドバイスを受けながら調理し、2品が完成。大森冴彩(おおもりさあや)さん(17)は「オーストリアらしさと那須塩原らしさを融合させることが大変だったが、八芳園の方の助言のおかげで味が良くなった」と感謝した。