過去に台風が接近した際に公演が中止となった記憶がある。どのうように判断し、対応しているの。
観客をはじめ関係者の安全が一番なので、開催場所が台風の暴風、強風域に入る可能性があれば、休演するとともに原則テントを畳むようにしている。台風が最接近する予定の4日ほど前から検討を始め、2日前には最終決定する。
テントは風速約35メートルの強風に耐えられる構造だが、安全面を考慮して風の影響をできるだけ受けないように畳む。作業は団員が協力。ステージ周辺の舞台照明を外し、手すりや座席、オートバイホールといった撤去が難しいものはそのまま残す。手すりの角など接すると破れる危険性がある箇所は、毛布やブルーシートを巻く。その後、長さ約13メートルの鉄柱8本などを取り外し、テントを下ろす。
台風接近時も含め、団員が交代で夜通し見回りを行い、テントが破れていないかなどをチェックし、公演の再開に備えている。大変ではあるが、大切な作業なんだ。
〈中園栄一郎さん（49）＝演技助監督〉
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