疲労困ぱいの「背中の筋肉」が、最高に気持ちよく伸びる簡単ストレッチ

おはようございます。ヨガインストラクターの高木沙織です。

「何だか最近、背中がダルい…」、こんなふうに感じている方はいませんか?

それ、背中は“常に緊張状態”にあるパーツだからです! …と聞くと、ちょっと驚いてしまうかもしれませんね。

では、どうして背中が緊張するのか…。

背中には、みなさんご存じのとおり、体の軸となる背骨があり、その背骨を支えるための筋肉がたくさんついています。そして、私たちが座っているときも、立っているときも、この背骨を支える筋肉は姿勢を保つためにフル稼働しているため、休まる暇がありません。

特に、猫背の姿勢になっているときは、背中の筋肉がより張りやすくなるため、注意が必要になるのです。

背中の緊張は他の不調への影響も

背中の疲れをこれまで以上に感じやすくなったというのは、このような日常的な姿勢のクセとも大きく関係しているかもしれないですね。

また、背中の筋肉に疲労が蓄積していると、ダルいと感じるだけでなく、血流が悪くなって肩こり・腰痛を引き起こしたり、基礎代謝の低下(背中には大きな筋肉があるため)につながったりもするため、ストレッチを取り入れてケアをしてあげるのもおすすめです。

今回は、上腕骨~背中、腰にかけて位置する大きな筋肉・広背筋を中心に、背中のストレッチをおこなっていきたいと思います。

いつも疲労困ぱい…「背中」をいたわるストレッチ

1)楽な姿勢で座る。右腕を体の前に伸ばし、肩の高さに持ち上げたら、手のひらを外側に向ける

※ 手の親指を下に向けましょう。腰が反ったり、丸まったりしないように、骨盤を起こして座ります。

2)【息を吸いながら】右手を頭上に伸ばす

※ 腕が体の前に倒れてこないように、耳の横あたりの位置を保ちます。ひじは無理のない範囲でスッと、自然に伸ばしておきましょう。

3)左手で右の手首をつかんだら、【息を吐きながら】上体を左側に倒す

※ 左手で右腕を軽く引っ張るようにして、痛みがでる前の角度でキープします。このときも、体が前に倒れないように、なるべく真横に倒しましょう。呼吸を5回繰り返します。

4)反対側も同様におこなう

※ 息を吐くときに、体の緊張や力みをフッと手放すようにすると、心身ともにリラックスさせる効果に期待できます。

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デスクワーク中や終了後だけでなく、起床後の凝り固まった背中の筋肉をほぐすのにもいいでしょう。

座った姿勢・立った姿勢のどちらでもできるストレッチなので、背中のダルさ・疲れが気になるときにおこなってみてくださいね。

それでは今日も、良い1日を!

☆この連載は<毎週金曜日>更新です。来週もどうぞお楽しみに!

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