那珂川の92歳高野さん、マスターズ陸上2種目で日本新記録

高野さん(中央)と福島町長(右)ら

 【那珂川】千葉市で7日に開かれた「第31回関東マスターズ陸上競技選手権大会」(関東マスターズ陸上競技連盟主催)に出場し、2種目で1位に輝いた富山、高野孝雄(たかのたかお)さん(92)が19日、町役場を訪れ、福島泰夫(ふくしまやすお)町長らに成績を報告した。

 旧馬頭町の教育長を務めた高野さんは、M90部門(90~94歳)の男子ハンマー投げ(3.0キロ)で20メートル95の日本記録を出し、優勝。自身が持つ19メートル85の日本記録を更新した。さらに同部門の男子重量投げ(5.45キロ)でも8メートル55を記録し、これまで6メートル32だった日本記録を大幅に塗り替えて優勝を果たした。

 両種目に加え、円盤投げ、やり投げ、砲丸投げの計5種目を得意とする高野さん。「今回は投げる際の最後の動きに気を配り、記録を出せた。目標は95歳になっても5種目に挑戦すること。世界大会に行きたい」と意気盛んに語った。

 福島町長と吉成伸也(よしなりしんや)教育長は「まだまだ頑張ってください」と激励した。

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