本棚シェアして交流の場に 佐世保の「かのん[奏音]」 “一箱オーナー”を募集中!

一箱オーナーが好きな本などを展示して交流する「シェア本棚」=佐世保市、かのん[奏音]

 長崎県佐世保市島地町にある、子どもらが自由に読書や休憩などに利用できるスペース「かのん[奏音]」は、本棚の一区画を有料で貸し出し、“一箱オーナー”が好きな本を陳列する「シェア本棚」を設置した。本を通して交流する同本棚の、オーナーを募集している。
 同スペースは、心療内科「かなでクリニック」(同市下京町)の野口栄二院長(55)が2019年に開設。ピアノや約4千冊の書籍が並び、Wi-Fiも完備。学生は無料で、大人も月千円のサポーター会員登録をすれば利用できる。
 今年4月、別室に約65平方メートルの新しいスペース「+α」(プラスアルファ)を開設。二つの壁一面に設置した本棚の一区画を「シェア本棚」として貸し出し、人と人をつなぐ場にしようと企画した。
 本棚は一箱縦35センチ、横42センチ、奥行き25センチで、雑貨なども陳列可能。感想ノートなどを置けば、展示を見た人と交流することもできる。利用料は一箱月2千円で、法人やグループもオーナーになれる。野口院長は「非対面なので、コロナ禍でも安心して交流ができる。多くの人に知ってもらい、本好きのネットワークができたらいいなと思う」と話した。
 +αは、勉強会などの場として学生には無料で貸し出している。相談室もあり、子どもや家族の相談を有料で受け付けている。問い合わせは同スペース(電080.7802.6296)。


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