フランク・ザッパと彼のバンドが2公演から選り抜きのパフォーマンスを集めた、全編未発表音源から成るライブ・アルバム『ザッパ 75:ザグレブ/リュブリャナ』が10月14日に発売!

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フランク・ザッパと彼のバンドが1975年に旧ユーゴスラヴィアで行なった2公演から選り抜きのパフォーマンスを集めた、全編未発表音源から成るライブ・アルバム『ザッパ 75:ザグレブ/リュブリャナ』Frank Zappa - Zappa '75: Zagreb / Ljubljanaが10月14日に発売される。 公演は1975年11月21日のザグレブ(現クロアチアの首都)と同22日のリュブリャナ(現スロベニアの首都)での2日間のみ行なわれた、ザッパにとって最初で最後の旧ユーゴスラヴィア公演を、当時の曲順で完全再現したファン必携の2枚組。この2公演からこれまで発表されていたのはリュブリャナでの『ブラック・ナプキンズ』のみで、本パッケージは約2時間半に亘る全編が未発表音源で構成。 ザッパが率いるマザーズ・オブ・インヴェンションは、近年ではデトロイト・ハウス・シーンで活躍するサックス奏者のノーマ・ベルを含むごく短期間の貴重なラインナップ。このほかに脇を固めるのは、70年代後半のザッパのキャリアを支えたテリー・ボジオ(ドラムズ)、マザーズの結成メンバーでリトル・フィートにも参加したロイ・エストラーダ(ベース)、この時期のザッパ作品に欠かせない存在だったナポレオン・マーフィー・ブロック(テナー・サックス、リード・ボーカル)、この年に新加入したアンドレ・ルイス(キーボード)という面々。マルチトラック・テープを基にこのメンバーの演奏が聴けるのは本パッケージのみ。 76年初頭に封印されるマザーズ名義での最後期の演奏でもあり、マザーズのデビュー作『フリーク・アウト!』の収録曲から、当時アルバム未収録の「ブラック・ナプキンズ」や「ワインド・アップ・ワーキン・イン・ア・ガス・ステーション」、「フィルシー・ハビッツ」などの最新曲までを含んだ幅広いレパートリーも魅力。1968年作『ウィーアー・オンリー・イン・イット・フォー・ザ・マネー』収録曲のメドレーのほか、「チャンガズ・リヴェンジ」や「ズート・アリュアーズ」での緊迫感溢れる即興演奏も必聴。

32ページに及ぶ英文ブックレットは、ザッパの妻ゲイルとジョン・ルディアックが撮影した当時の秘蔵写真や、ザッパ家のテープ倉庫管理人であるジョー・トラヴァースによるライナー・ノーツ、そのトラヴァースとレコーディング・エンジニアのデイヴィ・モイア(75年から78年までザッパ作品を担当)の対談、そしてテリー・ボジオが当事者の目線で寄稿した解説も盛り込んだ充実の内容。 クレイグ・パーカー・アダムス(ウィンズロー・コネチカット・スタジオ)がオリジナルのマルチトラック・テープからミックスダウン、ジョン・ポリート(オーディオ・メカニクス)がマスタリングを手がけた最新マスターを使用。

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