広島県が「陽性者登録センター」開設 医療機関の負担減らす目的

ひっ迫する医療機関の負担を減らすため、広島県はオンラインを使った新しい検査診断が,26日から始まりました。

広島県は、抗原検査キットを使った検査で陽性になった場合にオンラインで速やかな診断ができる「陽性者登録センター」を26日開設しました。

スマートフォンなどで本人確認書類と検査キットの画像をアップロードすると、センターの医師が確認し診断結果をメールで知らせる仕組みです。

対象は広島県内在住の65歳未満で、複数の疾患があったり妊娠しているなど重症化リスクが高い人は利用できません。

広島県は1日最大500人を想定していますが、利用状況で拡大も検討するということです。

抗原検査キットです。中には本体が入っていて陽性の場合は線が2本陰性なら線が1本表示されます。

そこで気を付けなければいけない点がこちら。実は抗原検査キットには大きく2種類あります。

1つは国の承認を受けた医療用のもので、「体外診断用医薬品」と記載があります。もう1つは承認を受けていない「研究用」と称したもので、いまインターネットで販売されているものは全てこちらのタイプです。

厚生労働省は「研究用」抗原検査キットは精度が不確かなため「利用しないでほしい」と注意を呼び掛けています。広島県が開設したセンターで利用できるのも国の承認を受けている検査キットのみです。

現状では薬剤師のいる薬局で買うのがほとんどですが、国はインターネット販売を早ければ今月中にも解禁する方針です。

センターに登録するためにはこのように検査キットとキットが入っていた袋や箱を一緒に撮影し、専用サイトにアップロードします。センターの医師が診断し翌日以降に結果がメールで届きます。

陽性が確定するとセンターから保健所などへ連絡され、患者にはメールで療養の案内が届く仕組みとなっています。国の承認を受けている検査キットを取り扱っている薬局は、県薬剤師会のホームページで確認できます。

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