42年ぶり地元国体で県民に感動を 栃木県選手団が結団式【動画】

結団式で選手宣誓する柔道少年男子の斎五澤(中央左)と自転車女子の普久原(同右)。旗手はスポーツクライミング成年男子の楢崎明智=26日午後2時50分、日環アリーナ栃木

 今秋開催される第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」に出場する栃木県選手団の結団式が26日、宇都宮市の日環アリーナ栃木で行われた。

 国体は新型コロナウイルスの感染拡大により2年連続で中止となり、開催は2019年の茨城国体以来3年ぶり。1980年の「栃の葉国体」以来42年ぶりの栃木県開催となる今大会は、県勢は会期前競技を含む全38競技63種目に選手、役員合わせて1015人が参加を予定している。

 式には416人が参加。団長の福田富一(ふくだとみかず)知事は「感染症対策を講じながら競技力向上に努めてきた皆さんに敬意を表したい。子供たちやすべての県民に勇気や感動を与えられるよう“チーム栃木”の絆の下に思う存分力を発揮してほしい」と選手を激励した。

 選手宣誓は柔道少年男子の斎五澤凌生(さいごさわりょうせい)(白鴎大足利高)と自転車少年女子の普久原美海(ふくはらみなみ)(作新学院高)が行い、「目の前の1試合1試合を大切に戦い、栃木県のスポーツの力を全国に発信する」と力強く声を合わせた。

 また、スポーツクライミング成年男子の楢崎明智(ならさきめいち)(TEAM au)に副団長の末永洋之(すえながひろゆき)副知事から選手団旗が授与された。

 式に続いて壮行会も開催され、栃木県ゆかりの著名人、アスリートらによる動画の激励メッセージを披露。日光市出身の書道家涼風花(りょうふうか)さんが「励」と大書した。

 最後に選手を代表して水泳飛び込み成年女子の榎本遼香(えのもとはるか)(県スポーツ協会)が「私にとって栃木国体は特別な存在。自分の精いっぱいのパフォーマンスを見せたい」と決意表明した。

 今大会は9月10日に水泳、体操など四つの会期前競技が開始。開会式は10月1日に宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われ、本格的に熱戦の火ぶたが切られる。

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