大阪王将、FC契約解除は「信用保持義務違反」 ナメクジ騒動後休業したまま閉店

中華料理チェーン「大阪王将」をグループ会社に持つイートアンドホールディングス(東京都品川区)の広報担当者は26日、大阪王将が宮城県仙台市内の2店舗を運営するファイブエム商事とのフランチャイズ(FC)契約を解除した理由について「信用保持義務違反があった」とした。具体的な違反の内容については「契約書に関わるため、詳細については回答を差し控えたい」とした。

大阪王将の「仙台中田店」は、元従業員の男性が7月24日、キッチンやホールにナメクジなどの害虫がいたことをSNSで告発。大阪王将は同月27日、ナメクジの調理場への侵入や店で猫を飼育していたことを認め、改善するとしていた。フランチャイズ契約の解除で、騒動後休業していた同店と仙台西多賀ベガロポリス店は8月26日で閉店した。

大阪王将は25日、仙台中田店について保健所から改善指摘があった事項について履行が完了し、同社で確認したと発表していた。突然の契約解除となったが、イートアンドホールディングスは「改善した話と、契約解除は別の時系列のもの」と説明した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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