マリナーズがロドリゲスと契約延長目前に 最大18年4億7000万ドル

メジャーリーグ公式サイトでマリナーズを担当するダニエル・クレイマー記者が関係者から得た情報によると、マリナーズは新人王候補のフリオ・ロドリゲスと超大型契約を結ぶことで合意目前となっているようだ。契約条件は8年1億2000万ドルがベースとなり、そこに8年2億ドルの球団オプションが付属。ただし、この球団オプションはロドリゲスの活躍によって10年3億5000万ドルまで増額される可能性があり、ロドリゲスは最大で18年4億7000万ドルを得ることになるという。

現在21歳のロドリゲスはオープン戦の活躍で正中堅手の座を与えられ、今季ここまで108試合に出場して打率.269、20本塁打、64打点、23盗塁、OPS.799をマーク。アドリー・ラッチマン(オリオールズ)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)らと新人王争いを繰り広げ、現時点では最有力候補と目されている。マリナーズは待望のスーパースター候補生として、メジャー1年目のシーズン終了を待つことなく、超大型契約を与えることを決断したようだ。

現時点で報じられている契約条件は、8年1億2000万ドルがベースとなり、そこに8年2億ドルから最大10年3億5000万ドルまで変動する球団オプションが付属。球団オプションの条件はロドリゲスの今後の活躍(MVP投票での得票)に応じて変動するという。満額の球団オプションが行使された場合、ロドリゲスの契約は18年4億7000万ドルとなり、契約総額としてはマイク・トラウトがエンゼルスと結んでいる12年4億2650万ドルを上回る史上最高額となる。

マリナーズが8年契約の7年目が終了した時点で球団オプションを行使しなかった場合、ロドリゲスには8年目の終了時に行使できる選手オプションが与えられる。これは5年9000万ドルであることが報じられており、ロドリゲスには8年1億2000万ドルと5年9000万ドルの合計で13年2億1000万ドルが保証されていることになる。もちろん、ロドリゲスが選手オプションを破棄し、フリーエージェントとなる可能性も残されている。

なお、球団オプションの詳細な条件は以下の通りとなっている。

【1】8年2億ドル(最低条件)
【2】8年2億4000万ドル(MVP投票トップ10に2度または3度ランクインした場合)
【3】8年2億6000万ドル(MVP投票トップ10に4度ランクインした場合)
【4】8年2億8000万ドル(MVPを1度受賞&それ以外にトップ5に1度ランクイン、もしくはMVPを受賞できずトップ5に3度ランクインした場合)
【5】10年3億5000万ドル(MVPを2度受賞、もしくはMVPを受賞できずトップ5に4度ランクインした場合)

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