「長崎駅前電気ビル」竣工 九電営業所跡地 再エネ使用も

竣工した長崎駅前電気ビル=長崎市御船蔵町

 九州電力グループの電気ビル(福岡市)が長崎市御船蔵町の九電長崎営業所跡地に建設していたオフィスビル「長崎駅前電気ビル」が26日、竣工した。
 同社によると、鉄骨7階建て、延べ床面積は約8600平方メートル。2~7階は各909平方メートルで、1フロア当たりの面積としては市内最大規模。いずれのフロアも最大7区画に分割できる。1階は物販店舗やショールームとしての活用を想定している。
 災害対策として、建築基準法の1.5倍の耐震性を確保し、異なる変電所から2回線を受電。換気量の増強や抗菌建材の使用など、感染症対策も施している。電力は九電の水力発電所や地熱発電所からの再生可能エネルギーを使用。電気自動車の充電設備も備え、環境に配慮した運用で脱炭素社会の実現に貢献する。駐車台数は61台。
 データ入力・情報処理サービス業のシャイン(東京)が来年1月から7階フロアの一部で、紙書類を電子化するBPO(業務委託)サービスを開始する予定。電気ビルはこのほか県内外の複数企業と入居交渉を進めている。


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