「市長らにパワハラ受けた」職員3人が賠償求め豊見城市を提訴

 沖縄県豊見城市の山川仁市長らからパワーハラスメントを受けたとして、市職員3人が26日、市に慰謝料など約616万円の損害賠償を求めて、那覇地裁に提訴した。代理人の二宮千明弁護士が同日、県庁で会見し、明らかにした。

 訴状によると、3人は山川市長や小川和美副市長から、業務に関することで叱責(しっせき)やどう喝を受けたという。そのうち1人は「適応障害」と診断され一時休職した。不当な人事異動もあり、多大な精神的苦痛を受けたとしている。

 パワハラ疑惑を巡ってはこれまでに弁護士らによる第三者委員会が開かれたが、パワハラがあったとは認定されなかった。一方、市議による特別委員会では「疑惑をぬぐい去ることはできない」との結論となった。市長らがパワハラ行為を否定していることも、今回提訴に至った理由の一つになっている。

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